旧正月って何?中国や各国で祝われる春節とは?
更新日:2022年6月17日

1月1日は、ほとんどの世界が新年として新たな都市を迎えます。 日本でも1月1日の元日から正月として新年を祝います。
ただし、この正月を祝うのは各国共通ではありません。
中国の旧正月が最も有名ですが、日本とは違う時期に正月を迎える国があります。
今回はそんな国々と旧正月についてをご紹介します。
旧正月とは?

香港・台湾・韓国・北朝鮮・ベトナム・インドネシア・シンガポール・マレーシア・モンゴル・ブルネイでは、太陰太陽暦(旧暦)の1月1日を正月としています。 これは現在の新暦でいうと2月4日頃を指します。 旧暦では今でいう2月が最終月にあたるためです。 現在の日本は新暦なので、これを旧正月と呼んでいるのです。 また、「旧正月」と呼ぶのは日本だけです。中国などの国では「春節」と呼んでいます。 また、春節は毎年同じ日ではありません。1月下旬から2月下旬頃の間で変動します。 これは旧暦ではひと月の平均が29.5日なので、1年の12か月では354日にしかならないためです。
春節(旧正月)期間はどのくらい?

また春節(旧正月)の期間も国によって違います。 期間の最も長い中国では1年の中で最大のイベントです。 中国:旧暦の大晦日から7日間 香港、シンガポール:旧暦の元日から3日間 韓国:旧暦の大晦日から3日間 台湾:旧暦の大晦日から6日間 ベトナム:旧暦の大晦日から4日間 マレーシア:旧暦の元日から2日間
実は昔も日本は旧暦だった!

現在の日本は1月1日が正月というのが当たり前になっていますが、これは明治時代になってからのことです。 それ以前は日本も旧暦を使用していたので正月の時期は旧正月でした。 明治6年に、明治維新によって日本が太陽暦(グレゴリオ暦)に変わったことによって、現在の1月1日が正月となったのです。 また、地球が太陽を周回する日数(365日+4年に1度の閏(うるう)年の1日)を元に暦が決まる現在を新暦と呼びます。
まとめ
いかがだったでしょうか。旧正月=中国というイメージが強いですが、実は旧正月を迎える国は他にもたくさんあります。 そして、日本も昔は旧歴だったのです。 だからこそ、旧正月という言葉があるのです。 中国と仕事をしている人は、2月になると中国が完全に休みになるので全く対応してくれずに困ったことがあると思います。 中国独自の文化かと思っていましたが、過去の日本もそうであったと知ってからは複雑な思いになりました。 昔から変わらない国と、変わってしまった国。どちらが正しいというわけではないのですが。 今回の内容が少しでもみなさまの役に立てればと思います。