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進化が止まらない!ドローンが創る近未来とは。

みなさんはドローンを知っていますか?ドローンがどんなものかは何となくはわかっている人も多いと思います。

​小さな機体にプロペラが何個か付いていて、高いところからカメラで撮影出来るといったものがドローンです。

ただ、近年ではドローンは大きく進化をしていて、我々の知らないところで活躍しているのです。

そして、ドローンはもうすぐ我々の日常の常識となるかもしれません。

今回はそんなドローンに関して、ドローンとは何か。ドローンの進化や歴史、そして未来のドローンに関してご紹介します。

01. ドローンの名前の由来

「ブーン」と羽音を鳴らして飛ぶ蜂と似ていることからドローン=「オス蜂」との名称になりました。

一般的な名称は「マルチコプター」、「マルチヘリコプター」という名称です。

02. ドローンの歴史

第二次世界大戦中の1944年、アメリカ軍が軍事用として開発した無人航空機「BQ-7」が最初のドローンです。

産業用としては、ヤマハ発動機が1987年に販売した農薬散布用のラジコンヘリが先駆けと言われていますが、一般的にはフランスのParrot社が2010年に発売した「AR Drone」となります。

この「AR Drone」からドローンが名称が広がりました。
現在ではドローンにAIが搭載され、劇的に進化をしています。

03. どうしてプロペラの数は偶数なの?

機体に、プロペラの回転と反対側に回転しようとする「反作用」の力が生じてしまうため機体が不安定になってしまいます。

よって、隣同士のプロペラを反対に回転させることによって反作用の力を打ち消す仕組みとなっているのです。

04. どうやって進んでいるの?

プロペラの角度を変えているのではなく、それぞれのプロペラの回転数を調整することによって、前後左右に移動しています。

例えば、前に進むときは前方方向のプロペラの回転数を落とし、機体前方を下に傾けることによって前進させています。

05. ドローンは今後増えていくの?

利用シーンによっては増えていきますが、街中などで増えることはないでしょう。
普及しない理由は以下となります。

・突風や強い風が吹くとすぐに墜落する。
・防水防塵の機能がないものは、雨の日や砂埃で飛ばすと故障する。
・高層ビル、電線、強い磁場、アンテナ、携帯電話の基地局などの電波障害により墜落する。
・木や電線などにプロペラが少しでもあたればすぐに墜落する。
・他人に簡単に撃墜され墜落する。
・飛ばせる場所が法律で制限されている。

06. ドローンの進化

ドローンはAIの搭載によって大きく進化しています。

例えば、飛行中の鳥などを回避したり、突然の暴風を受けても瞬時に体勢を戻すことができます。

また、農業においては生育状況が悪い地帯にピンポイントで農薬や肥料を散布したりすることもできます。

さらに、今後は更なる進化によって次のことが出来るようになるでしょう。

┃物流
陸上輸送では困難な離島、過疎地、山間部等での荷物配送。
また、都市を含む地域での荷物配送。

┃災害対応
災害対応時の被災地の早期状況確認、被害者や行方不明者の捜索の際や、器材の搬送等による活動支援。

┃農林水産業
農作物の生育状況を広域に確認して農薬を散布したり、受粉、収穫物運搬、鳥獣捕獲、鳥による漁業被害の防止、鯨類の調査など。

┃インフラ整備
橋梁、送電線、建物等の広域点検など。

┃警備業
敷地内侵入や巡回監視など。

07. ドローンが創る未来

エアバスのドローンタクシー

現在、新たな移動手段として、ドローンタクシーの開発が世界各地で進んでいます。

2016年のCESで、中国のEHang社が出展した「EHANG 184」というドローンタクシーのコンセプトモデルから始まり、翌年の2017年にはドバイで実用化のための試験運用が開始され、正式に発売されています。

その後、2人乗りや、100%電動、ソーラー駆動などの進化から、超高層ビルの間をすり抜けることも可能になるほど精度がアップしています。

日本でもNECなどの企業が実用化に向けて開発をしています。

バッテリー寿命や、航空規制の問題、安全性の確保など、まだまだ対応しきれないハードルがいくつもありますが、近いうちに世界中で「空の移動革命」が起こることでしょう。

08. まとめ

もうあまり大きな話題には出なくなったドローンですが、実はかなり進化していて物流や医療など様々なシーンで活躍しています。

さらに、人が乗れるほど大きくなり、新たな移動手段として生まれています。

あと数年もすれば、日本でも新たな交通サービスとしてドローンタクシーなどが登場することは間違いないでしょう。

いったいどんな気分なのか。早く乗ってみたいですね。

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