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から揚げにレモンをかける問題の答え!歴史に残された4つの真実とは!

みなさんは、から揚げにレモンはかけますか?

から揚げにレモンをかけるか、かけないかは意見がけっこう別れると思います。

そして、誰もが確実にうなづける答えが無いまま現在もこの論争は続いています。

でも…

そもそも何故、から揚げにレモンが付いているのでしょうか?

そこで、から揚げにレモンが付いた理由から調査してみることにしました。

すると、その理由に答えがあったのです!

ついに、この『から揚げにレモンをかけるか、かけないか』論争に終止符を打つことができるのです!

ぜひご覧ください!

01.から揚げはいつから存在したの?

そもそも、鶏のから揚げはいつから存在したのでしょうか?

鶏のから揚げを日本で初めて作ったのは、銀座にある三笠会館という洋食店だと言われています。

大正14年(1925年)に創業した「氷水屋 三笠」の社長とシェフが鶏のから揚げの原型をつくり、後に三笠会館となり日本を代表する料理である「鶏のから揚げ」になったんだそうです!

02.から揚げの本当のレシピ

現在では様々なレシピがある鶏のから揚げですが、日本で初めて作られた三笠会館の本当のレシピが気になりますよね。

実は現在も三笠会館は銀座に存在します!もちろん鶏のから揚げもあります。もちろん人気NO1なんだそうですよ!

日本発祥のから揚げ。食べてみたいですねー!

そしてなんと!現在のシェフがから揚げのレシピを紹介してくれているんですよ。

もちろん分量などの詳細は企業秘密らしいですが、紹介されている内容は以下です。

・薄口醤油
・砂糖
・焼酎
・ごま油(香りづけ)

これらを鶏肉にしっかり混ぜて、漬け置きはしないんだそうです!
そこに片栗粉を少量だけ混ぜて、185度のサラダ油で揚げれば完成です。

現在の一般的なレシピは肉に下味を漬け込むのが一般的かと思いますが、漬け置きはしないというのが驚きですね。

03.何故、レモンが付くようになったのか?

鶏のから揚げが銀座で生まれ、日本中にどんどん広がっていきました。でもまだレモンが添えられるのは常識ではありませんでした。

レモンを添えられるようになったのは1970年代後半からだと言われています。

その時代は日本でも洋食店が大分増えていました。

元々、欧米の料理には揚げ物にはよくレモンが添えられていました。
これは油っぽい揚げ物料理にレモンの酸味が合うことと、料理として出したときに彩りが良いためです。

ただし、揚げ物には何でもレモンが添えられているかというとそうではありません。

例えばコロッケや春巻きなどにはレモンは添えられていませんよね。

これはレモンとその料理が合わないからで、彩りだけでレモンが付くわけではありません。

ちなみに海外では写真のように輪切りで添えられることが多く、日本でよく見る「くし切り」はレモンをかけやすくするための切り方なんだそうです。日本人ならではの配慮を感じますよね。

当時の日本で広がっていった洋食メニューのように、揚げ物料理にはレモンが添えられることが多くなっていったのです。

そして、鶏のから揚げにもレモンを添えることが常識になっていったのです。

これが鶏のから揚げにレモンが付くようになった背景です。

でも…

実はレモンが選ばれた理由は他にもあるのです。

それは現在のレシピからも実は見えてきます。

鶏のから揚げをつくるとき、まず鶏肉を醤油や酒、しょうが、ニンニク、こしょうなどを入れてよく揉み込んで、数時間や1日くらい漬け込むと思います。

これは鶏肉に味を染み込ませるためだと思っている人が多いと思いますが、それだけではありません。

実は鶏肉の臭みを消すという理由があるのです!

昔は、今のように鮮度の良い肉は流通していませんでした。

そのため鶏肉や豚肉などあらゆる肉には臭みがありました。さらに揚げ物で使用する油にも臭いがありました。

よって、調理をしたときに強い肉と油の臭いが出てしまったのです。

その臭いは食べたときに一瞬で食欲がなくなってしまうほどキツイ臭いでした…

その肉の臭いを消すために、昔からあらゆる調味料が使われてきました。
それが、醤油や酒、こしょう、しょうが、ニンニクだったのです。

そうです。鶏のから揚げで使用している調味料は、すべて肉の臭みを消す効果があるものを使用しているのです!

つまり、鶏のから揚げの調理法には肉の臭みを消しながら下味をつけるという理由があったのです。

昔は肉の放つ強い臭いが苦手という人がとても多かったため、こういった肉の臭みを取るための下処理は必ず行う必要がありました。

でも、それに使用する調味料も昔はいつでも簡単に手に入るわけではありませんでした。
もちろん今よりもはるかに高価でした。

そこで、比較的安価で、さっぱりとした酸味の良い香りで肉の臭みを消してくれるレモンが選ばれるようになったのです。

04.から揚げにレモンが定着した本当の理由!

鶏のから揚げにレモンが添えられるようになった理由。

それは、当時の醤油や酒、こしょうなどの肉の臭みを消す調味料が高価であったこと、比較的安価で彩りとしても良いこと。

レモンの酸味が油料理と相性が良く、さっぱりとした香りが肉や油の臭いを消してくれるという4つの理由によって『鶏の唐揚げにレモン』というコンビは日本で広く定着していったのです。

このように、から揚げにレモンが添えられるようになったのは時代背景による理由があったのです!

05.から揚げにレモンをかけるか、かけないか論争の答え

鶏のから揚げにレモンをかける派、かけない派という人たちの論争が現代も続いています。

これはレモンを添える本当の理由がもうあまり知られていないためでしょう。

現在流通している肉は鮮度が良く、肉の臭みはほとんどありません。また、揚げるための油にも臭いはありません。

さらに醤油や酒などの調味料も安価で質の高いものがどこでも手に入るようになりました。

これによって、料理をしたときに肉の臭みを感じることはほとんどなくなったのです。

よって、昔のようにレモンを添える大きな理由がもう無くなってしまったのです。

つまり、鶏のから揚げにレモンをかけるか、かけないかに対しての答えはまず…

「個人の好みでよい。」

です。レモンの香りが好きな人、揚げ物にさっぱりとした酸味を加えたいというときに掛ければよいのです。

もちろん、揚げ物の臭いが気になるという本来の使い方でもOKです。
必ずしも「から揚げ全部にレモンをかける必要はない」のです。

でも逆に「絶対に間違った使い方」があるのをご存じですか?

それは…

「食べる前にかけること。」

これだけは間違っています。絶対にやってはいけないことなのです!

先述したように、レモンは肉や油の臭いが気になったとき、あるいは味が濃くてさっぱりとさせたいときなどに使うものです。

から揚げを作ってくれた人は、肉の臭いがしないように処理をきちんとしてくれています。

そのまま食べても美味しくなるようにちゃんと作ってくれているのです。

よって、食べる前にから揚げにレモンをかけることは「作ってくれた人に対しての失礼な行為」になるのです。

手作りカレーを食べる前にソースをたっぷりかけると相手に怒られるのと同じ理由ですね!

作ってもらった料理はまずそのまま食べるのがルールですよ。

みなさん、から揚げにレモンは正しい使い方をしましょう!

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